日本財団 図書館


 

(3)一般配置
上記により設定した検討条件をもとに検討した潜水船の配置図を図5.2.3-1に示す。潜水船の主な構成は以下の通りである。
a)船体システム1式
操縦室兼居住区用耐圧殼(S/Eユニット区画と連接)、タンク、安定ひれ等
b)S/E動力源システム1式
・S/Eユニット(耐圧殻内に収納)×2
・LOXタンク(重量補償用タンク内に装備)×1
・燃料タンク(海水置換方式)X1
c)推進操縦システム1式
・主スラスタ(電動駆動、首振り装置付)×2
・垂直スラスタ(電動駆動)×2
・水平スラスタ(電動駆動)×2
d)油圧システム1式
e)電源システム1式
インバータ、主配電盤、S/E負荷補償用電池、S/E用負荷調整装置等潜水船の主要規模は以下の通りである。
a)全長:約23m
b)最大幅:約4m
c)高さ:約4m
d)空中重量:約147ton
(4)動力源システム
前述の検討条件をもとに、潜水船用動力源システムを検討した結果を以下に示す。尚、動力源システムの検討は、以下の条件にて実施した。
(a)最大使用深度:6500m
(b)発電機出力:30kW×2基
(c)発電横効率:90%
(d)エンジン出力:33kW×2基
(e)エンジン効率:28%
(f)行動日数:7日間
潜水船用動力源システムの基本構成を図5.2.3-2に示す。図5.2.3-2に示すように、S/E〜排出ポンプの主要構成装置は耐圧区画(耐圧殼)内に装備し、深度圧の影響を受けないよう配置した。同時に、各装置への冷却水管系についても、耐圧区画外に外部海水とエンジン・排ガス凝縮用冷却水の冷却器を設けることにより、耐圧区画内を通る冷却水管を非耐圧管し、各機器を深度圧から独立した構成と成るよう配慮している。又、機関本体〜排ガス凝縮器における機器の構成としては、不具合時のバックアップを兼ね2台並列にて構成している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION